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   モノ好き第二弾

 

2016.7.17 鉛筆(シャーペン)
 日頃消費されていくモノは沢山ある。一括で消耗品というが、今回はその中のひとつ鉛筆・シャープペンシル(以下シャーペン)をテーマに取り上げてみた。
 書くことが生業(なりわい)のようなものだから筆記具は手放せない。
 かつては鉛筆が主役だったが、今その座はシャーペンに取って代わられた。それは鉛筆は減ってくると削らなければならない。そのためには鉛筆削りや小刀などの余分な道具が必要になる。その手間を省いたのがシャーペンで、ノックして芯を出せば、無くなるまで使える。無論替え芯は必要だ。それでも芯は数本ペン軸の中に収納できるから、壊れない限り手間いらずで、その上消しゴムもついていてメモを取る時などに役立つ脇役もついている。
 使う時のポイントは大きくは2つ挙げられる。その一つは芯の硬さでHBとか2Hとかの記号で表示される。 私は比較的柔らか目の2Bを好む。もう一つの点は、太さとか長さと言った形状で、これは大きく好みが別れる。持ち歩きには細くて短いスリムなのがいいが、書き難い。軸が太めの方がホールド感があって、安定した字が書ける。と言ったように一長一短がある。ただし、太軸のものは3色ペンとか4色ペンといって、シャーペンとボールペンまたはマーカーなどが組み込まれている多機能型が多い。実際使うのはシャーペンか黒のボールペンだから、この二つの機能さえあれば十分である。と言っても、これは私の好みでしかないが。
 日常使うものだから、ペン立てには色々な種類の筆記具が林立しているが、結局は好みに合ったものだけ使うということで、邪魔な存在のものが殆んどだ。たまに使ってみたりすると、ボールペンなどは大抵インクが固まっていて、使い物にならないというのがオチである。ボールペンについて後日考察してみたい。

2016.9.30 貼る・剥す(セロテープ)
 日常生活において貼る・剥すという行為は当たり前になっている。
 そうした行為にテープ類は欠かせないアイテムといえよう。その代表格であるセロテープから話を始めることにする。
 どこの家にでもあるセロテープは、それだけ使い道が多いモノの一つだ。例えば、裂けやすい紙類の補強や小箱の蓋が開かないように仮止めするのに使う。
 書店や電気店のレジの脇にはカッターに収まったセロテープが常備されており、レジ袋のベロの部分やポリ袋の口が開かないよう貼り付ける。運ぶときに口が開いて中身が落ちるのを防ぐためである。用が済めば剥して捨てられる運命にあるモノだ。セロテープを貼りつける時片側の端を少し折り返してあると、べったり貼られるより剥しやすい。
 電気製品などを購入すると付属品が個別にビニール袋に入っていることが多い。この場合セロテープ止めはべったり貼られているので、剥すのに苦労する。爪を立てても引っかかりができず、最終的にはカッターなどで切り裂くようにしないと開封できない。
 セロテープは使い道が広く、便利だが粘着力が強いのが仇になる例はほかにもある。ノートや本の表紙の補修に使う時、テープを引き出す際に指紋が付いてしまい、それが貼った後に汚く残ること。真っ直ぐに貼れないで曲がったり、皺が入る場合に剥すことができないこと。無理に剥すと元の地を痛めたり、破いてしまうことなどだ。
 今回はセロテープに限定してその長所・短所などを上げてみた。テープにはもっといろんな種類があり、使い分けることが上手な使い方と言える。
 それらの話題については、次回以降の貼る・剥す第二弾に譲りたい。 

2016.10.3 貼る・剥す(ガムテープ)
 今回取り上げるテープは少し幅広(4-5センチ)な俗にガムテープと呼ばれるモノで、これもどこの家にでもある。
 紙製、布製、ビニール製など種類は幾つかある。段ボールの蓋を止めるのに使うが、旧来のガムテープは、切手を貼るようにテープの糊の面を水で湿らせて張り付けたりした。最近の製品はそのような手間をかけるガムテープは見かけない。紙製と布製とを較べると、紙製はテープを切り取るとき、カッターやハサミを使わないと、切り口が直線にならない点が使いにくい。コストのせいもあるかも知れないが、宅急便の段ボールは紙製テープで封してある。 好みの問題かもしれないが、それに比べ布製は指で簡単に切り裂くことができ、粘着力もあるので使いやすい。 私は布製を梱包にはよく使う。
 絶縁が必要なものにはビニールテープが向いているが、電気製品などのケーブル(例えばパラボラアンテナの接合部の腐食防止などに使った)。ビニールテープは粘着力が弱く剥がれやすい。一度剥がれると使い物にならない。 今では電気のプロが使うぐらいで、縁遠い存在になってしまった。
 3種類のガムテープをみてきたが、正式には基材の種類により以下のように分類される。
・表面に光沢がある、クラフト紙製のテープはクラフト粘着テープという。
・布製で、布目に沿って手でまっすぐ切ることができるテープは布粘着テープという。
・ビニールテープは、防水性が強く屋外での電気工事など特殊用途に使われ、絶縁テープという。
 家庭には絆創膏やキネシオテープなど体に使うものも多い。これらについては整理して、またの機会に紹介したいと思う。 

2016.12.18 棚(mono)
 今回はモノ(mono)シリーズとして棚を取り上げてみた。
 家の中には色々な種類の棚が存在する。棚の用途は広く、種類も多い。
 そこで、棚について少し掘り下げて考えてみる。
 ホームページで紹介している字源で棚という字の起源を調べると「会意と形声の兼用文字で木と音符朋(並ぶ)で板や棒を並べたもの」とある。
 これをもう少し詳しく説明すると「棚(英:shelf,rack)は、板を水平に渡したもので、物をのせる装置」というのが辞典の表現になる。
 その板や棒の取り付け方であるが、棚の形を見ると、垂直な棒や板を使って固定したり、水平版を直接壁に取り付ける方法などが見られる。
 棚は用途に応じ、固定されたり、動かせるものがある。移動できるものは「置き棚」と呼ぶそうで、戸棚、茶棚、書棚などがある。どこの家にでもある棚だ。これに対し固定された棚は、電車の網棚のように括り付けの棚などをあげることができる。
 戸棚は、前面に引き戸をつけたものである。本棚は本を置く棚で、書店や図書館などに見られる書架と呼ばれる棚があげられる。
 商品棚は商品の陳列に用いられる棚で、商品が平置きにされるテーブルのような棚で、何かを見せるところから「見世棚」と呼ぶ。店を「たな」と呼ぶのはこれが元になっているという。
 棚は本棚とか食器棚は本来目的以外にも、茶器や模型などを陳列する棚にも変貌することがある。
 棚の形から別の意味で使われるのが、棚田とか大陸棚で、階段状になっているので棚という表現を使っている。
 最後に棚にまつわる諺を上げてみよう「棚から牡丹餅」「棚に上げる(自分の都合にいいように)」などがある。
 このように棚は昔から物を置く什器として必需品で、平安時代の棚に関する記述によれば、「二階厨子」といって、日曜家具の一つで上段に半挿(はんぞう)といって水や湯を注ぐ器を置き、下段には両開きの扉があり、「唾壺(だこ)」という痰壺が置いてある。平安期における棚は、器を置く場所であったということだ。
 最近のラックなどは、スチール製の棒と金網状の棚板のセットで自由に組み立ててなんでも置ける棚として重宝されている。


 2021.1.2~



 


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