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   生活のデジタル化(その1)


 コロナ禍の中で人々の生活は不自由この上もないものになった。会社勤めの人は通勤という、密な状態の中で感染の危険性を高めている。人々は困難に直面すると、それを打開するための知恵を出す。それが「テレワーク」という在宅勤務の形を日常化する試みだ。これは「禍を転じて福と為す」類のライフスタイルの誕生と言ってもいいだろう。「日常細事」でも生活のデジタル化に関するコラムを多く書いてきた。今回はそうした記事をピックアップして示すことにした。最初に記事から5年以上経っているが、テレワークを行う上で覚えていかなければならないことは多い。そうしたものを取り上げた記事を見直しながら「テレワーク」について今後の日常細事の中で取り上げてみたいと考えている。

2015.9.18 IDとパスワード
 パソコンを使う人の殆どがインターネットを利用していることと思う。インターネット上で行われるやりとりは非常に多岐にわたる。メールを筆頭に、通販、ダウンロードなど大概のことはネットで済ませることができると考えてよい。
 最大の手間は自分をどのように認識させるかということで、これに使うのがIDとパスワードの組み合わせである。銀行のキャッシュディスペンサーをイメージしてもらえばよい。カードがIDで暗証番号がパスワードということになる。
 この2組がセットになって初めて認証が行われ、アクセスが可能となる仕組みになっている。
私の場合、メール一つ見ても6つほどのアドレスを持っている。これらの設定は自らやる他はなく、使っているメーラー(メールソフト)の種類により設定を変えなければならないので、結構難しく、うまく設定できないこともある。それぞれのIDとパスワードの組み合わせも変えなければならず、設定した後どれがどのパスワードを使っているか忘れることがしばしばある。物品購入の時には、必ずメールの登録が必要なので、どのメールを登録したか覚えを残しておく必要がある。積もり積もっていまでは登録されているインターネット利用リストは70を超えている。リストはいつでも使えるようにセルロイドケースに入れ両面見えるようにして、手元に置いてある。これを無くしたら大ごとになる。個人情報の固まりのようなものだから人には見せられない。その割に管理はずさんである。それは年中参照しなければならないところにある。
 このようにネット社会で生活するということは、面倒でセキュリティを守るのが難しい。情報は漏えいするものと考えた方がよい。迷惑メールやウィルスメールは年中送られてくる。どこかで自分のアドレスが漏れているからである。
 これからマイナンバー制が導入されたら、否応もなくネット社会に引き込まれることになる。この安全性など無きに等しいと考えた方がよろしい。ネット社会の現状はそれほどセキュリティー管理に穴が多く存在しているということだ。

2016.4.8 ITで変わる生活
 ITとは情報技術(Information Technology)のことで、21世紀は情報革命が急速に進むITの時代と言える。
一言で情報といっても幅広い分野に広がっているので、自分の身近なところで、その変化を観察してみた。
 ラジオ、テレビ、電話などはどの家にあってもおかしくない情報機器である。先ずラジオだが、今はAM放送、FM放送そして僅かだが短波放送がある。何れも全盛期は終わり、私などは散歩の時たまにイヤホンでニュースや音楽を聴く程度で、活用機会は極めて少ない。それも以前のように単体のレシーバーではなく、インターネットラジオとして聴くスタイルに変わっている。
 次にテレビだが、この業界も今試練の時を迎えている。若者を中心にテレビ離れが進んでいる。これもインターネットを中心に置くネット社会の拡大が進んでいるからだ。こうした現象は 提供される情報の中身(番組またはコンテンツ)に影響を及ぼしている。視聴者に迎合するかのように、バラエティやクイズのような参加型のものが増え、専門性の強い番組や野球やサッカーなどのスポーツ番組は、BSやCSといった幅広い周波数帯を持つ多チャンネルのメディアに席を奪われている。
 テレビ本体の技術も短期間のうちに大きく進んでおり、高精細薄型大画面化した4K(従来の2倍の精細度)が家電量販店の売場の中心に置かれるようになった。これはパソコンとの連結とオンデマンド(好きな時に好きなコンテンツを視聴できる仕組み)のニーズに応えられるのを前提にしているようだ。
電話にしても戦後裕福な家の象徴的存在だったダイヤル式黒電話は、回顧的なテレビドラマの1シーンぐらいでしか見られない。今は子どもから大人まで一人一台である。電話には有線型と無線型と大別できるが、家庭電話はIP電話が主流となり、多機能化している。ひとつの回線で電話、Faxは無論、インターネットやテレビも視聴できるようになった。
 無線型は携帯電話である。これも一時代前の携帯電話はガラケーなどと揶揄され、今やスマートフォン全盛期である。これはネット社会への入り口としての機能がてんこ盛りだ。
以上駆け足で述べたように、情報技術が齎した生活の変化は大きく、これからも何が生み出されるのか見当もつかない、ビックリ箱のような存在になっている。

2016.4.26 英数入力書き違え(前編
 私のコラムはひとつ事に拘る傾向が強い。これは連想でテーマが浮かぶことが多いせいかも知れない。ということで、今回も文字に関する話となる。
 このコラムを読む方は、パソコンを使っていることだろうから、大方経験したであろう事柄だ。
「パソコンはソフト無ければただの箱」と言った川柳めいた言葉に代表するように、ソフトウェアまたはアプリケーション(以下アプリ)が入っていることが、パソコンの絶対必要条件になる。
 誰のパソコンにも何種類かのアプリが入っているはずだ。パソコンにアプリを入れることをインストールという。アプリには著作権があるので、インストールする時、認証(使用許諾契約)が必要である。これは有料であるか無料であるかに関係ない。
 特に有料の場合、インストール時にほとんど例外なく、認証コードを入力しなければならない。
この作業が結構厄介だという話が、今回のテーマとなる。
認証コードは通常シリアルナンバーとかプロダクトキーなどと呼ばれるもので、大体英数文字の組合せ16桁から20桁をランダムに並べた記号みたいなものである。それぞれ固有なコードであり、ソラで覚えるのはほぼ不可能だ。
 そこでどこかに記録しておかなければならないことになる。特にダウンロードのアプリはメールで送られてくるので、自分でどこかに記録せざるを得ない。
 ここで苦労するのが、このシリアルナンバーには間違いやすい英数字が結構組み込まれていて、手入力するとあって、誤入力が多く、中々すんなりとは認証されない。
 どんな英数文字が間違いやすいかについては、長くなるので後編で説明する。

2016.4.29 英数入力書き違え (後編)
 やっとここで本論に入る。こうした間違いが起きるケースと解消法について少し考えてみた。
先ず、間違いやすい英数の組み合わせを上げると「bと6」「iと1」「oと0」「qと9」「sと5」「zと2」などを上げることができる。また、英文字同士の組み合わせでは「gとy」「iとl」「uとv」 などが思いつく。更に大文字と小文字の区分なども厳密にしなければいけない。
 それではこうした起こりやすいミスにどう対処したらよいか。
 一般的に見間違いを生じないように、書き方に工夫するものを上げると、oと0の場合数字の0に/を通す。zと2の場合はzの真ん中に、チョン(ヽ)と点を打つなどして区別する。
 英文字同士の間違いが多いuとvの場合はvの頭にーを入れる分かりやすくなる。wにも同じように文字の上にーを引くことがある。
 では、残った間違いやすい書き違えを防ぐのにはどうしたら良いだろうか。ここでは私のアイデアを紹介する。一手間増えるが、英語の小文字の下にはアンダーラインを大文字場合は2重のアンダーラインを引いてみてはどうだろうか。数字には何も入らないので区別できる。例えばbと6の場合 b にアンダーラインを入れるという風にする。
 今までこのような工夫はしてこなかったので、入力ミスを連発し、やっとこのように書き分けることで間違いを無くそうと考えた次第だ。
 「言うは安し、行うは難し」と諺にもあるように、どこまでできるかは疑問だが。

2017.5.21 翻訳ソフトは使えるか 
 私のホームページの閲覧データを見ると、外国からのアクセス者が10%~15%あるのにいささか驚いた。 外国からの閲覧者は私の日本語ページをどう読み、どう理解しているのだろうか。それとも比較的に閲覧数の多い、動画や描画など言語の壁の低いページを閲覧しているのだろうか。その辺は定かではないが、今という時代はグローバルに物事が展開しているのは事実である。それは当然インターネットの発展に負うところが大きいが、その中で言語の壁を打ち破るAI技術、中でも翻訳ソフトの果たす役割が大きい。たとえ外国語が解らない人でも翻訳ソフトで自国語に翻訳して大意を把握できる。
 そこで無料で公開されている代表的な翻訳ソフトである「Google」「weblio 」「Exite」を使って、上記太字の箇所を英訳してみた。(Yahoo翻訳は終了している)
「Google」Even people who do not understand foreign languages can translate them into their own languages with translation software and grasp the significance.
「weblio」Even the person who does not understand a foreign language translates it into a native language by translation software and can grasp the gist.
「Exite」The person who compares and doesn't understand a foreign language is translated into a vernacular by a translation software, and the gist can be grasped.
 この結果は大同小異ぐらいの違いで、いずれも翻訳に成功している。私が見るに「weblio」が最も簡略で的を得ている翻訳をしていると判断した。検証のため英訳文を再度日本語に翻訳しても、同様の結果を得ることができた。
 以上でも分かるように、文章の段落を短く、かつ要領よく作成すれば、翻訳ソフトで十分に相手に文意を伝えることが出来ることが判明した。翻訳ソフト侮りがたしである。

 



 


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