kiji

2013.12.25クリスマス
 私が小学校1年生の冬、横浜で初めてクリスマスなるものの存在を目にした。
 昭和20年12月24日のことである。当時横浜は進駐軍の兵隊さんであふれていた。兵隊達はジープに乗り小学校の校庭に乗り入れ、チョコレートやチューインガムをばら撒き、小学生たちは喜んでそれを奪い合うように拾っていた光景をお思い出す。その頃の小学生はアメリカ兵がジープでやって来ると、その後を追いかけて、Give chocolate chewing gumの大合唱でジープの後を追いかけたものだ。どこかの国でも今このような光景が繰り広げられている姿を目にすると、痛ましい気がする。決していい思い出ではない。
 そのことは置いて、クリスマスは占領軍がもたらした最大のイベントである。
 今ではすっかり日本に定着して、子供達にとってサンタさんがプレゼントを届けてくれる、楽しみな一日となっている。
 日本人はキリスト教の慣わしを、いとも簡単に受け入れる。ハロウィンやバレンタインデイしかりである。別に信者ではないのに全く異国の宗教に拘らない。お祭りが好きなのである。
 私にとってのクリスマスは、イブの夜、カミさん手造りの鳥の丸焼き、デザートは苺のデコレーションケーキを楽しんだ。家族揃ってシャンペンで乾杯するのも、気分を高揚させる。
 学校は休みに入り、家では正月の飾り付けや、大掃除、お節料理に準備に大忙しの中、あっという間に大晦日迎え、紅白歌合戦を見ながら新年を迎えるということになる。


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