kiji

2014.2.3福は内
 今日は節分である。そして明日は立春。春の到来を待ち望んでいた人にとって節目の日である。夜になると、家々から「福は内、鬼は外」という声が聞こえてくる。豆を撒いた後は、年の数に一粒加えた豆を食し、福を招くというのが、古来からの慣わしとなっている。流石にこの歳になると年の数の豆を食べることは出来ない。せいぜい8粒がいいところだ。それでも、内に福が来てくれることを願う気持ちは強い。
 豆まきで有名なのが成田山新勝寺である。今日も早くからTVで横綱「白鵬」や人気急上昇の「遠藤」が4万人の参詣者を前に豆を撒く映像が流れていた。このお寺では門前の仁王様が鬼を追い払うので、「福は内」だけしか唱えない。
 神社でも豆まきの慣わしはある。本県では箱根神社が有名で、ここでは巫女たちが、水上スキーの鬼に向かって豆を撒くのがユニークな祭事である。
 寺院は「節分会」といい、神社は「節分祭」と呼ぶ。内容は同じである。いかにも日本らしい神仏混交の慣わしで、異教徒の外国人には、到底理解できない信仰のスタイルである。
 もっともこうした祭事は、年中行事の商品化につながっており、日本の仏様も、神様も中々の商売上手である。
 国が平和で豊かになると、昔からの年中行事が見直され、復活してきていることは、町づくりや、街の活性化にもつながるものであり、大いに推奨されるものだ。


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