2016.12.28 年末の行事まとめ(後編)
前回に引き続き残りの二つの行事を紹介して、今年の締めくくりとする。
6.大祓い
晦日に行われる罪や穢れを払う行事。もとは宮中行事の一つで、とくに天下万民の罪穢という意味で大祓と呼ぶ。1年のうち、毎年6月と12月の晦日(新暦では6月30日と12月31日)に行われるものを恒例となっている。県内では寒川神社で大晦日の師走大祓が行われる。
7.年越し
旧年を越して新年を迎えることで、大晦日に氏神様やお寺などに詣り、年を越す人で賑わう。最近では街なかの渋谷センター街なども越年する人が多く集まるなど、必ずしも神事に関係なく賑わう場所も多い。年の終わりには寺では108の鐘が鳴り、神屋では篝火が焚かれ、甘酒なども振る舞われて、正月の初詣が始まる。私も普段は近くの八幡様に詣でる。高台にあり、遠く港が見える。そこから停泊する貨客船が鳴らす汽笛のボーッという音が聞こえ、年越しは最高潮を迎える。
ちなみに、晦日の夕食は年越し蕎麦と決まっている。
なぜ、寒い最中に年が切り替わるのか、これは正月には年神様が各家々を訪れるからで、トシとは米のことで、農事と深い関わりがある。
したがって新年の豊作を約束してくれる神様だから丁重に迎える。子どもたちはこんな童歌を歌って年神様を迎える。
「お正月さまござった どこまでござった ××までござった 何に乗ってござった ゆずり葉に乗って ゆずりゆずりござった」
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