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アジサイ(紫陽花)

 6月5日平年より3日早く関東地方も梅雨に入った。本日6日は豪雨で、路面を打つ雨の水しぶきで、ズボンの裾がぐしょ濡れになるほどの強さだ。シトシトと降る風情はまるで無い。
 梅雨に咲く花といえばアジサイ(紫陽花)である。花の色が変わりやすいので七変化と別名もあるそうだ。
 山下公園のアジサイが咲き始めたというので、行ってみた。山下公園の水のオブジェの先から植え付けられていた。数も品種も少ない。アジサイは普通の家の庭のほうが多彩であることが後で分かった。
 アジサイは日陰でジメジメしたところに咲く。梅雨時に一番目立つ花である。花と言っても、ガクアジサイの花序、全体が装飾花に変化して手毬咲きになった品種群を一般的にアジサイと呼ぶようだ。
 もう少し詳しく言うと、ジメジメした場所が適しているアジサイの花は花弁ではなく、萼(ガク)の部分なのである。受粉させるために偽物の花で蜂をおびき寄せるのだそうだ。本物の花は小さな突起状をしており、偽花の下に隠れている。濃い緑色の大きめの葉が虫に強いのは、葉に有毒成分である青酸を含むので、虫が寄り付かなのだそうだ。雨の中で咲く、地味な色合いの七変化、薄紫、薄紅、乳白色、淡黄色などのパステルカラーの花は、昔から多くの人の心を捉えてきた。
 紫陽花や 藪を小庭の 別座敷 芭蕉
 

写真:アジサイ

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