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川崎宿を歩く

tizu

神奈川の東海道最初の一歩

最初の出発点が川崎宿である。東京(江戸)との境目、六郷橋大橋を渡り、上の旧跡を示す地図の教安寺までが川崎宿になる。ルートとして、①新六郷橋②渡船場跡③田中本陣跡④宗三寺⑤高札場跡⑥佐藤本陣跡⑦小土呂橋⑧教安寺までをビューポイントとして、史跡を辿ることにする。

①新六郷橋
 江戸時代は橋は作る度に洪水で流されてしまうので、舟が交通手段となり、明治時代に橋が建造されるまでの200年間は、人や牛馬は舟で川を渡ったと文献に記されている。(広重の六郷渡し船)
 現在では、直ぐ近くをJRと京急の鉄橋もあり、分刻みで電車が往来している。(動画)

②渡船場跡
 現在の六郷大橋のたもとには川崎大師の灯籠と明治天皇渡御碑があり、橋の由来を示す立て看板がある。

③史跡を辿る
 田中本陣跡を訪ねるはずであったが、行き当たることができなかった。市の観光案内版が当時の賑わいを覗わせるのでご紹介する。
 教安寺は現存しているので訪れることができた。川崎宿の史跡の最後は現在の京急「八丁畷駅」のすぐそばにある芭蕉の句碑である。
 川崎宿は旧東海道筋が、旅籠や商家、遊郭などで繁盛したせいか往時を偲ぶ面影はない。堀之内界隈が昼間から客引きが声かけてくるので、姿は変わったものの生業は生き残っているようだ。次に訪れる神奈川宿はどちらかというと寺町で史跡が多く残っているので、楽しみにしてほしい。(写真)
 川崎宿の探訪は寺などの現存物が少なく、内容的に乏しいと感じていたが、10月1日「東海道かわさき宿交流館」がオープンする。「川崎宿の存在を知ってもらい、後世に伝えていきたい」その意気込みを評価したい。(川崎区本町1丁目)

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