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三渓園晩秋実写(写真はアルバムで、ここをクリック)

 11月22日連休初日、本牧にある三渓園を訪れた。紅葉が見頃ということと、天気が良かったことで、園内は多くの人で賑わっていた。
 それでは早速順路に従って案内していこう。正門を入ると直ぐ左手に大池が広がっている。中では丁度渡ってきたばかりと思われる鴨の群れが多数水面を漂っていた。池沿いに右回りで中央の三渓記念館を目指す。池越しに三渓園のランドマークともいえる旧燈明寺三重塔をいい角度で見ることができる(写真1)。この時期咲く花は限られているが、寒椿が散る寸前で、まだ赤いが根元には花弁がはらはらと落ち続けている(写真2)。今が盛りの花は何と言っても菊で、園内では各所で品評会が行われていた。鉢の一つ一つに固有の名前が表示されていたが、どれひとつ覚えられなかった。菊は菊でよしとしよう(写真3)。
 園内の中央に位置する三渓記念館に近づくと原三渓の碑があり、茶店では団子など昔の峠の茶屋を思わせる菓子などを揃え、訪問客を誘う。ここで道が左右に分岐するので、右側の道を歩いていくと生垣越しに秋らしい紅葉が垣間見えた(写真4)。今回の晩秋探訪の第一の目的は大イチョウの紅葉と言うか黄葉(こうよう)を撮ることだ。そのイチョウは内苑の中にある(写真5)。
 このイチョウを撮ろうとカメラを構えた多くの人が木の周囲に集まっていた。午前10時半ごろで陽の射し具合がイチョウの葉を際立たせていた(写真6-1~3)。イチョウの側の建物は、旧天瑞寺寿塔覆堂(てんずいじじゅとうおおいどう)と言い、秀吉が京都の大徳寺に母の長寿を祈って建てたもの。園内にある建造物は殆ど移築したものだ。この建物は明治38年に移築された。
 少し道を上っていくと艶やかな紅色をしたモミジが目に飛び込んでくる(写真7)。こうした彩が点在する茶室には欠かせない。その点も三渓園の魅力としてあげられる。
 石段を上り切ると、茶室のひとつ月華殿に行き着く。この建物は京都伏見城から移築された(写真8)。殆どの建造物は国の重要文化財に指定されている。こうした内苑(原家の私庭として使用された)エリアには、小川が流れているなど自然の美をいつでも鑑賞できるような工夫がなされている(写真9)。
 道を戻りながら、モミジをクローズアップして写した。陽の光の中で透けるような赤は、紅葉と呼ぶに相応しい風情を演出している(写真10)。中央の茶屋に戻り、道標に従って合掌造りの民家に向かう(写真11)。
 途中春霞橋という木橋を渡る。逆光の先に滝の落ちる音が聞こえる。どこが水源かわ分からぬが(水道水と勘ぐるのは興が冷める)大池へと流れ込んでいる。随所に目を引く光景が展開している(写真12)。橋を渡ると直ぐ正面に大きな古民家の入口に出る。この古民家は、飛騨白川郷から移築されたもので、自由に中を見学できる。昔ながらの土間があり、竈には薪がくべられ煙が外まで流れ出ている(写真13)。まるでタイムスリップした世界に誘い込まれたような気分を味わった。
 散策の締めくくりは、観心橋上から眺める旧燈明寺三重塔を別アングルで収め、帰路についた(写真14)。
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