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PCに馴染むには

 パソコン(以下PC)について語るとなると、細事ではない。大事ということになる。そこでこの記事はnote.htmlのレポート欄に掲載することにした。

1.パソコン初心者の壁 
 今回は、PCをこれから始めようとする初心者へのアドバイスとして、PCの主にマイナス面について語ることにする。
 一番に上げられるのが、変化への対応が結構大変なことだということだ。PCは日進月歩どころでなく、秒進分歩と例えられるほど技術革新の早い世界である。PCの基本ソフト(OSという) ですら、Wlndowsの場合、「95、98,Vista、XP、7そして8」と15、6年の間にそのバージョンに変更が加えられている。
 PCのOSは、windowsだけでなく、MacのiOSやandroidのOS(お菓子の名前をバージョンに付けている.。今は4.4でKitKat)と、それぞれ別物でアプリケーションの互換性はない。
 結果、それぞれのOSを積んだマシンは、今や戦国時代に突入している。PCを複数所有するのが当たり前になり、携帯用のタブレット型PCやiPhoneに代表されるスマホもPC並みの機能を備えている。これらは共有サーバーのようなクラウドコンピューティングを活用することにより、場所を選ばずに作業ができるような環境が整いつつある。
 一方でOSの違いは、アプリケーションの共有ができず、個別にインストールするといった煩わしさが付きまとう。業務ではWindows、ゲームはスマホやアンドロイドのタブレットといった使い分けも進んでいる。また、他の問題点として、アプリを動かすドライバーもバージョンアップに対応しないと、動かなくなる場合もある。特に業務用に使われることの多い「windows」には、プリンタやルーターなどが対応しないと動かないので注意が必要である。機種の変更は、従前の環境が直ぐに引き継がれる訳ではないので、配慮しないといけない。
 このように、新機種が出たからといって、直ぐ飛びつくのは苦労を背負い込むことを覚悟しなければならない。ソフトウェアも1機種のみのインストールしか認めていないものが多いので、どこかで線を引いて使い続けるのが得策である。
 新しいものに惹かれる心理は誰しも同じである。それではどれだけ新しさが仕事の効率化に結びつくかは甚だ疑問である。使い慣れている方を選択するのも、大事な心構えである。

2.一旦はまり込むと
 私は仕事柄多くのPCを手がけてきたが、苦難の道のりであった。数十年の経験を積んでもこれで「良し」ということにはならない。理解できない領域も多いし、ソフトウェアの機能を十分使っているとは、到底思えない。
 また、肉体的に言っても問題はある。目は疲れるし、腰にも来る。と言って、45分操作したら15分休むべきだと言われても、熱が入っている時は、そんなことには関わっていられない。結果体に負担がかかるのはやむを得ない。
 挙句の果てに、PC症候群の見本みたいな体たらくである。それでも、反省しないのは何でだろう。多分それは日本人特有の職人気質と言うか、拘る性格に依るところ大である。
 誰の為にでもなく、自分の浸り込む世界が欲しいからである。そんな毎日を過ごすのも、何かの因果と自分では納得している。

3.サイバー攻撃
 PCを活かすのに欠かせない機能として、インターネットを語らずして済まないのが現実である。しかし、インターネットには大きな落とし穴が仕掛けれれている、ある意味伏魔殿のような存在なのだ。
 普通にインターネットを楽しんでいても、ちょっと脇道にそれると、変な広告がにょきにょき出てきたり、そんな広告に乗って「OK」のボタンをクリックしようものなら、PCは一気に脅威にさらされる。
 悪質な詐欺まがいの侵入ソフトには、フィッシング詐欺(電子メール詐欺)やマルウェア (ウイルス、ワーム、トロイの木馬を含む悪質なコードの総称)などがある。これらの有害ソフトは、通常電子メールを通じて侵入することが多い。中にはウィルス対策ソフトの手をすり抜けてPCに入り込んでくるものもある。こうなると悪質ソフトと ウイルス対策ソフトとのいたちごっこの争いとなる。
 メールをやっていると数多くの正体不明のメールが送られてくる。どうして自分のメールアドレスを嗅ぎつけたのか、よく分からないが、メールアドレスは流出するものと考えた方が良い。来るのは仕方がないので、そういうメールは迷惑リストに入れるなりして、開かないで削除するに越したことはない。
 一旦ウィルスに犯されると、初心者ではまず対応しきれない。サポートの契約でもしていれば対応できるかもしれないが、面倒この上もない苦労をさせられることになる。最終的にはOSの入れ替えをし、最初からやり直すしかない場合が多い。
 初心者の場合PCを購入(特にWindows)したら、サポート契約をすることを勧める。最近はリモートでサポートする方式が多いようだ。何か自分のPCを覗かれているようで嫌な向きには、対応のしようがないが相手を信用して対応を任すのも一つの決断である。
 安全対策としては二種類ある。一つはプロバイダー契約の中に安全対策を入れる場合と、自分のPCに対策ソフトをインストールするという2つの方法である。
 一般的には、自分のパソコンに人気の高い対策ソフトを入れるケースが多い。私なども長年同じ対策ソフトと契約して対応している。こちらの事情も年々契約のスタイルを変えるなど競争は激しいようだ。中には対策ソフトと称してインストールした後でアンインストールしようとしてもできないものがあり、かなりしつこい広告を出し続けるものもあるので、注意が必要だ。「注意1秒怪我一生」という交通キャンペーンのフレーズがあるが、そのくらい細心の注意が必要だということである。
 PCと上手く付き合うには、粘り強く、短気を起こさないことである。相手は機械である大事に使えば、まず壊れることはない。しかし、初期不良は結構あるので、その点は大概は購入先と交渉すれば別の機械と替えてもらうことで解消できる。
 
3.PCに何を求めるか

 PCは通信との融合によって、人が求める大概のことはやってくれる。今の時代では最強のツールと言うことが出来る。それほど便利なのに、わが世代の人間は使いこなしている人は希といえよう。70歳近くになると、新しいことを始めるのは億劫である。初期投資と労力を秤に掛けると割が合わないと考えるのだろう。
 一方、若い人は社会人でも学生でもPC無しの生活など考えられないという丸で反対の現象が起きている。
 お年寄りがPCを避けるのは、今まで述べてきたようにかなりの煩わしさを伴うためである。それでも敢えて言わせてもらうと、もし時間を持て余し、無聊の日々を送っているのなら、生活に活力を与えてくれるPCを使ってみるのは、若者と同じ「あらゆる情報の宝庫を持つ」この世界に入る入口に立つことを意味することなのだ。
 最近は、昔のように取り付きにくいPCではない。誰もが親しみを持てる顔を持った各種のタブレットPCが出回っている。ゲーム機を使ったことのある人なら、感覚は同じでいち早く習得できるものである。アンドロイドの7インチタブレットやMacのiPad、iPodなどは手ごろな価格で入門機としてはお薦めである。インターネット接続とセットで販売されているものが多く、価格0円というのもある。その秘密はネット使用料が毎月3000円から6000円ぐらいかかる所にある。通常2年契約でその後も使い続ければ、業者にとっては、毎月の通信料で十分元が取れる仕組みになっているのだ。
 インターネットの世界は使い方次第で宝の山にもなるし、とんでもない出会い系サイトに誘い込まれたり、詐欺師の横行する世界であることは、先に述べた通りで、必ず表と裏の顔をお持っている。すべては自己責任の世界なのである。

4.聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥
 そういう事を踏まえた上で始めるのなら、必ず新しい世界を体験することができると言って間違いない。始めるべきか、無聊の日々を暮し続けるかは、それなりの覚悟が必要である。
 初心者は、最初の内は右も左も分からない世界かも知れない。そういう時は、人に聞くことである。周囲にパソコンに詳しい人は必ずいるはずだし、パソコン教室もある。サポート契約していれば、そこのサービスを目いっぱい使うことだ。電話での対話でも、親切に辛抱強く対応してしてくれる。大概録音されているので、下手な対応をすれば、自分の身に及ぶので、しっかり仕事をするので、詳しい人に教わるより、サービスのプロの方がお薦めである。詳しい人は、「こんなことも分からないか」と言った上から目線で接する人が多い。従って技量より自分の目線を初心者と同じところに移し、親切に対応してくれる人を探さなければならない。これはその人の運まかせである。

5.ネットワークのマナー(ネチケット)
 掲示板ほかの匿名で書き込みができる場所では、言葉のマナーが守られていない。匿名性は人を変えるようで、見るに耐えない日本語の羅列が多く、感情的で人をあざ笑うような表現には驚かされる。自分の言葉に責任をとれないような者は、大体参加する資格はないと私は考える。
 人の言葉には重みがある。それが公共の場で人の目にさらされる時は、より慎重に言葉は選ぶべきである。人をリスペクトして言葉を使うのが「ネチケット」である。

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